信頼のつくりかた [コミュニケーション]
今回は「信頼のつくりかた」をテーマにお送りします。
営業職でなくても、仕事をする上で“信頼”はとても大切ですよね。仕事以外であっても、自分と係わり合いになる人たちとの信頼関係は人生を左右することもあるほどです。
では、“信頼”はどのようにつくられていくものなのでしょう。時間をかければ生まれてくるというものではありません。長い友人の中に、信頼できる人、出来ない人、さまざまです。何が信頼の基準になっていますか? 私は、「損得抜きで付き合ってくれている」と感じた相手には、気づかぬうちに信頼をおいています。
セミナー講師をしていた時、私のジェスチャーを参加者がわざと大げさに真似することがよくありました。私はこれを親しみの表現と理解しています。
セミナーのアシスタントをしてくれていた人も、気がつくと私と同じジェスチャーをしているということもよくありました。言葉が広がるのと同じように、仕草も広がっていくものなんです。
(中略)
仕草や言語というのは、知らないうちに共通のものになっていくことがよくあります。この共通の仕草や言語を持つと、その集団の結束力は硬くなります。ということは、この共通のものをお客様と持てるようになれば、営業もしやすくなるでしょう。親しくなったお客様ほど、私の仕草や言葉がうつりやすいものです。そんなお客様はすすんで商品を広げてもくれるのです。
ということは、意識して、一つでもそういうものをつくってみるといいでしょう。
(お客様をたちまちとりこにする「売る技術」p.81~) |
「業界用語」というのがありますね。これは“結束力”効果を発揮するいい例です。社会に出たての頃、転職したとき、新しい業界に入って「業界用語」を覚える。「業界用語」を使って話をして通じる。それだけでも周りの人と意思の疎通がとれたような気になったことはありませんか。“結束力”はそうした小さな“共有”から生まれます。
また逆に、職場の人、お客様、友人、家族などの仕草や話し方を見て、「いいな」「まねしてみよう」と思ったことはありませんか。
まねしたい、と思ったとき、その人に対する親しみや信頼の心が生まれているはずです。
自分を真似されるのは、私にとってもうれしいこと。それにこの「いいなあ、あんな格好してみたいな」という思いは、やがて信頼へとつながっていくものなんですから。 (お客様をたちまちとりこにする「売る技術」p. 83~) |
逆から言えば、自分を好きになって欲しい人がいるのなら、その人の真似をすることが効果的といえるでしょう。
本番前。時間に余裕があるときはヘアメイクさんやアシスタントとおしゃべりをして過ごすことも。
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